さよなら前歯。26歳からの歯列矯正日記

いつのまにか前歯が死んでいたので矯正をはじめました。埋伏犬歯の前歯歯根吸収・八重歯・開咬持ちの歯列矯正記録。

カウンセリング巡り① 衝撃の事実発覚

歯列矯正初診カウンセリングを6院巡りました。回ってみた結果のメモをつらつらと書いていきます。




1件目

初カウンセリング。歯の写真を撮影し、それを見ながらカウンセリング。「八重歯以外にも問題ないかな」と思っていた私にはもうお腹いっぱいレベルの問題児だらけだと知らされる。

開咬(オープンバイト)

難易度の高いかみ合わせのひとつ、引き当ててしまいました。前歯が噛んでおらず、奥歯に負担がかかりまくるかみ合わせ。たちが悪いのが、一回治しても再発する可能性が高いこと。理由の一つが舌癖。舌で歯を押す癖があり、開咬になる原因をつくっている。しかも自覚しにくい。八重歯やガタガタみたいにぱっと見た目で明らかに悪そうな歯並びにはとても見えないから。私も自覚がなかった。前歯2本が他よりもやや下にあるせいか、前歯で噛み切りにくいとかも特になかった。

開咬は程度がひどいと外科手術を勧められるそうだけども、私の場合はあまり効果的ではなさそうとのこと。手術をしても後戻りリスクはある。私の場合は重度の開咬ではなく微妙なライン。手術に対する劇的効果が得にくく、負担のほうが大きい。ならば、矯正で改善しつつ舌癖治しつつ、どうしても後戻りしそうならまた対処しつつ、と一生レベルで観察をしたほうが良いとのこと。

奥歯の反対咬合

奥歯のかみ合わせが本来と逆方向にずれている。上顎が小さいのが原因。上顎が小さいため、下顎が相対的に少し前に出て見える。鼻詰まりしやすいのでは?とも言われたけど、これも自覚なし。

歯の左右対称

右側の犬歯はどうしたのかと聞かれた。たぶん欠損と答えた。虫歯治療時に撮ったレントゲンでは前歯の真上横方向にうっすら影があるように見えなくはないけれど、位置がまるきり違うので衛生士さんも首をかしげていた。この時はレントゲン写真も持っていなかったので欠損扱いでお話が進んだ。いずれにせよ片八重歯ということは左右非対称の歯並びであり、考慮ポイントが増えるとのことだった。

抜歯箇所

左上に関してはできるだけ神経を抜いた5番を抜歯箇所としたい。ただし歯の移動距離が長くなると6番・7番が前に出る恐れがあるため、アンカースクリューを打つ可能性あり。

下側は抜歯箇所不明。おそらく抜歯するなら4番だろうけれども、ディスキング(歯を薄く削る)にするかもしれない。要精密検査とのことだった。

全体的に

ここは信頼できそうだなと事前情報から思っていて、実際その通りだと思った。歯科衛生士さんの雰囲気含めて良い印象だった。惜しむべくはこのとき埋伏犬歯のことを知らなかったこと。やはりレントゲン写真は手に入れておくべきだったな。




2件目

顎関節やかみ合わせに強そうと聞いて向かった矯正歯科。写真に加えレントゲンも撮影してもらいカウンセリング。

埋伏犬歯と前歯の歯根吸収

レントゲンの1枚目を撮った後、装置にあごを載せたままの私に先生がやってきた。「ここ(右上1番)の前歯、ぐらついたりしない?」と言われる。前歯なんて一度も気にしたことはない。ぶつけたことも、虫歯になったこともない。へ???どういうこと?????とはてなマークで頭がいっぱいになる。これはひどいとおまけにCTも撮ってくださることになった。

結果。前歯の上側に右上の犬歯が埋まっていた。右上1番の歯根は本来の半分以下の長さしかない。神経抜いて治療した歯よりよっぽど寿命が近い、ちょっとぶつけただけですぐ抜ける状態。おまけに左上1番まで吸収されつつある。めちゃくちゃ危うい状況。

なんでこんな大重症が今まで見過ごされてきたのかと唖然とされた。虫歯でさんざっぱら歯医者に通って、学校でも歯科検診があって、そんな状況下でここまでひどいのが今どきあるのかと驚かれた。

上手くいけば右側1番を抜いてそこに犬歯を誘導できるかもしれない、とのこと。

抜歯箇所

カウンセリング巡った中で唯一左上4番抜歯を勧められた。左上5番の神経抜いた歯を抜くとかみ合わせ的に良くないのは、と。下側は5番を抜いて引っ込める方針。前歯死んでるのが衝撃的すぎてあまり詳しく聞けなかった。

歯牙移植の症例も見せてもらった。抜いた下側の歯を使って前歯に移植するという手。臼歯を前歯にするわけだから下から見ると厚みはあるけれど前から見る限りは意外と違和感なかった。すごいアクロバティック。

その他機能面

右顎の関節が左よりすり減って傾いているとのこと。中高時代顎関節症ぽかったときに右からばかり音が鳴っていたからそのせいかなと思われる。

また、舌癖の原因は舌の癒着では?とも言われる。舌裏にある筋が強すぎて舌を天井まで上げきるのが難しいとか。はじめて聞いた。調べても情報が少なすぎて判断つきかねた。

メモした限りでは開咬の話題は出なかった。

全体的に

癖がやや強いけれども、とても熱心な印象を受けた。犬歯の埋伏からの歯根吸収を大重症、今どき信じられないと真剣に憐れまれた。



続きます。